Stable Diffusion XLで人気のPony系モデルのプロンプトまとめ

今まで七海は、Stable Diffusionにおいてたくさんのモデルを使って、画像を生成してきました。

そんな中、Stable Diffusion XL(SDXL)で人気のPony系モデルを使い始めたので、Pony系モデルの特徴やプロンプトの書き方をまとめました。

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目次

Pony系モデルとは?

Pony系モデルとは、CIVITAIにあるPony Diffusion V6 XL(https://civitai.com/models/257749/pony-diffusion-v6-xl)を元として、Pony Diffusion V6 XLと他のモデルをマージされたモデルのことです。

元々、アメリカのアニメ「My Little Pony」(マイリトルポニー)」のようなポニー(小さい馬)のAIイラストを生成するためにかなりの手間をかけて作られたモデルですが、「人型(人間)のAIイラスト生成にも向いているモデル」ということがわかり、今では人型のAIイラストを生成する多くの人にとっても、人気のあるモデルとなっています。

Pony系モデルで生成したセーラー服の女の子
Pony系モデルで生成したセーラー服の女の子
Pony系モデルで生成したスクール水着の女の子
Pony系モデルで生成したスクール水着の女の子

さらにPony系モデルはエロいAIイラストを生成するのが得意という特徴もあります。

Pony系モデルは、ポニーの要素を避ける(ネガティブプロンプトで指定する)と、一般のモデルよりも、表現力が豊かで画像生成AIにとって難しい手の描写が崩れにくいという特徴があります。

七海もStable Diffusion XLでPony系モデル(Pony Diffusion V6 XLのマージ)を使っているのですが、プロンプトだけで簡単に希望するポーズが出ますし、手もまともに出る可能性が高いので、驚いています。

Pony系モデルを使う前までは、Stable Diffusion 1.xを使っていたので、Stable Diffusion XLとのクオリティの差がかなり大きかったということもあります。

Pony系モデルの設定

CIVITAIにあるPony Diffusion V6 XLのページでは、画像生成するときに以下の設定がおすすめされています。

  • Clip Skip:2(画像生成AIによっては「-2」
  • ステップ数:25
  • サンプラー:Euler a(Euler ancestral)
  • 画像サイズ:1024px

Make sure you load this model with clip skip 2 (or -2 in some software), otherwise you will be getting low quality blobs.

Using Euler a with 25 steps and resolution of 1024px is recommended although model generally can do most supported SDXL resolution.

引用元:CIVITAI|Pony Diffusion V6 XL

なお、Pony Diffusion V6 XLを含む、Pony系モデルは、Stable Diffusion XL(SDXL)用のモデルです。

Stable Diffusion 1.x(1.5~)では、使えません。

Pony系モデルのプロンプト

Pony系モデルで、高品質なAIイラストを生成するには独自のプロンプトが必要です。

プロンプトの記述方法

Pony系モデルでは、プロンプトに記述するとき、スペースの代わりに「 _ 」(アンダーバー)を使います。

例えば、赤い髪の場合「red hair」ではなく、「red_hair」といった感じです。

この方法について、ネットに情報はあるものの明確な答えが見つかっていませんが、実際に七海がPony系モデルを使っているとき、「このプロンプトは効いていないな」と思って、スペースの代わりに「 _ 」(アンダーバー)を使うと効くことがよくあります。

特に長いプロンプトの場合、例えば「sitting on blue bench」(青いベンチに座っている)としたいとき、「sitting_on_blue_bench」というようにアンダーバーを使わないとうまく生成できないことがあります。

プロンプトを強調する方法は他のモデルと同じで、強調したいプロンプトに「コロン+数値」、例えば「(close up:1.2)」となりますが、強調しすぎると全体的に画質が落ちてしまう傾向がありましたので、少しずつ強調したほうがいいと思います。

スコアタグ

Pony系モデルには、スコアタグと言って、画像の品質に関するプロンプトが6つあります。

数字が多きいほど品質が高いということになります。

  • score_9
  • score_8_up
  • score_7_up
  • score_6_up
  • score_5_up
  • score_4_up

ざっくり言いますと「score_9、 score_8_up、score_7_up」は高品質、「score_6_up、score_5_up、score_4_up」は高品質じゃないという意味合いなので、プロンプトには、「score_9、 score_8_up、score_7_up」だけを入れます

このスコアタグがある関係だと思いますが、CIVITAIにあるPony Diffusion V6 XLのページには、「hdやmasterpieceなどの品質に関するタグは必要ありません」と記載されています。

The model is designed to not need negative prompts in most cases and does not need other quality modifiers like “hd”, “masterpiece”, etc…

引用元:CIVITAI|Pony Diffusion V6 XL

ただ、CIVITAIのPony系をマージしたモデルの見本では、「masterpiece」や「best quality」など、Pony系以外でよく見る品質に関するプロンプトが使われていて、実際に七海もこれらを使っています。

「score_9, score_8_up, score_7_up」の3つのプロンプトを基準に他の品質に関するプロンプトを追加してみて、生成結果をか見ながら、プロンプトを調整することをおすすめします。

ソースタグ

ソースタグは、生成するAIイラストのスタイル決めるものです。

Pony系モデルのソースタグは以下の4つがあり、どれか1つをプロンプト、他の3つをネガティブプロンプトに入れます。

  • source_pony:ポニーを出すときに使う
  • source_furry:ケモノ(毛皮で覆われてフサフサした)を出すときに使う
  • source_cartoon:アメリカのアニメの絵柄を出すときに使う
  • source_anime:日本のアニメの絵柄を出すときに使う

この4つのスコアタグを同じプロンプトで生成してみたところ、以下のような結果になりました。

プロンプトに入れていないスコアタグは、ネガティブプロンプトに入れています。

source_ponyを使ったAIイラスト
source_pony
source_furryを使ったAIイラスト
source_furry
source_cartoonを使ったAIイラスト
source_cartoon
source_animeを使ったAIイラスト
source_anime

「source_pony」はポニー、「source_furry」はトラみたいなケモノ、「source_cartoon」は少しアメリカの絵柄っぽくなりました。

日本のアニメ系のイラストを生成したい場合、「source_anime」をプロンプト、「source_pony、source_furry、source_cartoon」をネガティブプロンプトに入れてください。

NSFWに関連するプロンプト

Pony系モデルでは、NSFW(エロ)に関するプロンプトが3つあり、これら3つのうち、どれかをプロンプトに入れてます。

  • rating_safe:エロなし
  • rating_questionable:少しエロあり
  • rating_explicit:エロあり(NSFWと同じ意味)

Pony Diffusion V6 XLのページによるとエロいAIイラストを生成できる「rating_explicit」を使ったとしても、未成年のキャラクターを含む、露骨なコンテンツはすべてフィルタリングされているそうです。

Any explicit content involving underage characters has been filtered out.

引用元:CIVITAI|Pony Diffusion V6 XL

「rating_questionable」と「rating_explicit」を入れず、プロンプトのみでエロ要素を追加しただけでも、エロいAIイラストが生成されることがよくあります。

そのため、エロを省きたい場合は「rating_safe」を入れておくと安心です。

ネガティブプロンプト

CIVITAIにあるPony Diffusion V6 XLのページには、「ネガティブプロンプトが必要ない」とも記載があります。

The model is designed to not need negative prompts in most cases and does not need other quality modifiers like “hd”, “masterpiece”, etc…

引用元:CIVITAI|Pony Diffusion V6 XL

さらに「score_6_up、score_5_up、score_4_up」(高品質じゃない)をネガティブプロンプトに入れても、「よくない画像が出ないわけではない」とCIVITAIの「What is score_9 and how to use it in Pony Diffusion」では解説されています。

So you can still use score_4/5 in negative but they will not push you away from really bad images.

引用元:CIVITAI|What is score_9 and how to use it in Pony Diffusion

実際には、CIVITAIにある他のマージされたPony系モデルにはネガティブプロンプトが使われていますので、七海も画像生成をするときにはネガティブプロンプトをお守り代わりに入れています

今回は、Stable Diffusion XL(SDXL)で人気のPony系モデルについて、ご紹介しました。

Pony系モデルで使うプロンプトの最初に「score_9, score_8_up, score_7_up, source_anime」を入れ、その後に必要に品質タグ、人物、背景などのタグを入れていきます。

必要に応じて、エロ要素を決める「rating_safe、rating_questionable、rating_explicit」を入れます。

Pony系モデルのプロンプトは特殊ですが、仕組みを理解すれば、AIイラストを生成するのは難しくありません。

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