Stable Diffusionでアニメ系のAIイラストを生成するときに使う、おすすめのVAEを6つご紹介します。
七海が使っているモデルで実際に生成したAIイラストもあります。
Civitaiのページへのリンクも掲載していますので、参考にしてください。
アニメ系のAIイラストを生成するときに必須のVAEとは?
Stable Diffusionを使って、アニメ系のAIイラストを生成するときにはVAEが必要です。
ここではVAEの説明とStable Diffusionの種類(バージョン)によるVAEの違いをご紹介します。
VAEとは?
VAEの意味をネットで調べると「Variational Auto Encorder(変分オートエンコーダ)の略で~」と難しい説明がありますが、Stable DiffusionできれいなAIイラストを作るときには理解する必要ありませんし、七海もわかっていません。
VAEを簡単に説明すると以下のようになります。
VAEを使うとイラスト全体の色が濃さや明るさが変わったり、細かい部分がはっきりしたりします。
アニメ系のAIイラストでは、VAEによって肌の感じが違いますので、VAEはとても大切です。
あと、使用するVAEによってもかなり雰囲気が異なります。
以下はアニメ系のVAEの「kl-f8-anime2 VAE」(左)と「ClearVAE」(右)を使った生成結果です。
![Stable Diffusionで「kl-f8-anime2 VAE」を使った生成結果](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/vae-anime01-kl-f8-anime2-vae.jpg)
![Stable Diffusionで「ClearVAE」を使った生成結果](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/vae-anime02-ClearVAE.jpg)
Stable Diffusionの種類によるVAEの違い
Stable Diffusionでは、種類(バージョン)によって、VAEの扱いが異なります。
「Stable Diffusion 1.5」ではVAEが必須ですが、「Stable Diffusion XL(SDXL)」ではモデルによってVAEが内蔵されているモデルもありますが、自分の好みのVAEを設定できるモデルもあります。
「Stable Diffusion 1.5」のVAEと「Stable Diffusion XL(SDXL)」のVAEは、それぞれに対応したVAEがあります。
このページでは、「Stable Diffusion 1.5」のVAEをご紹介しています。
アニメ系のAIイラストを生成するおすすめのVAE
Stable Diffusionでアニメ系のAIイラストを生成するときに使うVAEはたくさんありますが、定番のVAEとなるとかなり絞られます。
Stable DiffusionのVAEやモデルがダウンロードできるCivitaでは、複数のVAEを組み合わせたVAEもあります。
ここからは有名で、さらに実際に七海が実際に使った経験のあるおすすめのVAE(アニメ系)をご紹介します。
VAEは使用するモデルによっても、結果がかなり変わりますので、ご紹介するイラストは参考程度にしてください。
kl-f8-anime2 VAE
- ダウンロード:kl-f8-anime2 VAE
「kl-f8-anime2 VAE」は、アニメ系のVAEの中でも人気があり、七海が一番使っているVAEです。
発色もよくアニメ系のAIイラストにはバランスがいいVAEです。
![Stable Diffusionで「kl-f8-anime2 VAE」を使ったAIイラスト01](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/vae01-kl-f8-anime2-01.jpg)
![Stable Diffusionで「kl-f8-anime2 VAE」を使ったAIイラスト02](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/vae01-kl-f8-anime2-02.jpg)
vae-ft-mse-840000-ema-pruned
- ダウンロード:vae-ft-mse-840000-ema-pruned
「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」は、Stable Diffusionを開発しているStability AIが、Hugging Faceで公開しているVAEです。
アニメ系でもリアル系(実写系)でも使えるVAEで、Stable Diffusionの基本のVAEと言えます。
アニメ系のAIイラストで生成してみると「kl-f8-anime2 VAE」よりも発色がよく、色が濃く出ている印象があります。
![Stable Diffusionで「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」を使ったAIイラスト01](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/vae-ft-mse-840000-ema-pruned01.jpg)
![Stable Diffusionで「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」を使ったAIイラスト02](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/vae-ft-mse-840000-ema-pruned02.jpg)
Color101 VAE
- ダウンロード:Color101 VAE
「kl-f8-anime2 VAE」や「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」と比べても、発色が一番良く、全体的に色が濃い印象です。
濃いめの塗りが好きな人におすすめのVAEです。
![Stable Diffusionで「Color101 VAE」を使ったAIイラスト01](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/Color101-VAE01.jpg)
![Stable Diffusionで「Color101 VAE」を使ったAIイラスト02](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/Color101-VAE02.jpg)
ClearVAE
- ダウンロード:ClearVAE
「ClearVAE」は、アニメ系のAIイラストを生成するVAEとして人気がありますが、発色が弱いため、七海はあまり使っていません。
モデルによっては、淡いいい感じのイラストになるので、好みが分かれます。
![Stable Diffusionで「ClearVAE」を使ったAIイラスト01](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/ClearVAE01.jpg)
![Stable Diffusionで「ClearVAE」を使ったAIイラスト02](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/ClearVAE02.jpg)
Final Prune VAE
- ダウンロード:Final Prune VAE
「Final Prune VAE」は発色が弱くなりますが、その代わりにやさしい印象のイラストになります。
![Stable Diffusionで「Final Prune VAE」を使ったAIイラスト01](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/Final-Prune-VAE01.jpg)
![Stable Diffusionで「Final Prune VAE」を使ったAIイラスト02](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/Final-Prune-VAE02.jpg)
PPPAnimix VAE
- ダウンロード:PPPAnimix VAE
Stable Diffusionのモデル「PPPAnimix」を使う人におすすめのVAEです。
「PPPAnimix」はアニメ系のかわいいAIイラストが生成できるモデルで、七海も使ったことがあるモデルです。
![Stable Diffusionで「PPPAnimix VAE」を使ったAIイラスト01](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/PPPAnimix-VAE01.jpg)
![Stable Diffusionで「PPPAnimix VAE」を使ったAIイラスト02](https://illustrationaiart.com/wp-content/uploads/2024/06/PPPAnimix-VAE02-1.jpg)
今回は、Stable DiffusionできれいないAIイラストを生成するのに欠かせないアニメ系のVAEを6つご紹介しました。
- kl-f8-anime2 VAE
- vae-ft-mse-840000-ema-pruned
- Color101 VAE
- ClearVAE
- Final Prune VAE
- PPPAnimix VAE
モデルによって、生成結果が異なりますので、いろいろなVAEを試してみてください。