AIイラストを生成するとき、表情のプロンプトを入れなくても、画像生成ツールにお任せという形で表情をつけてくれます。
ただ、自分が思うような表情になってくれないこともよくありますので、表情のプロンプトを入力するとシチュエーションに合った表情が出てくれるようになります。
同じ感情の違うプロンプトの場合、それほど差がないことがありますが、「感情ごとにどんな表情が出るか?」を検証してみましたので、その結果をお伝えします。
※表情に関するプロンプトの検証だけなら、表情の差分画像でいいのですが、むむにはいろいろな画像を楽しみたいので、ここではあえて差分にしていません。
笑顔の表情のプロンプト
笑顔に関するプロンプトを検証しました。
プロンプトによっては変化が分かりづらいため、パッと見て表情に特徴がある呪文のみをご紹介しています。
表情 | プロンプト |
---|---|
微笑む | smile |
クスッと笑う | chuckle |
笑う | laugh |
大きな口を開けて笑う | laugh with open mouth |
歯を見せてニッコリ笑う | grin |
にやにや笑う | smirk |
意地悪な笑い | evil grin |
微笑む
- プロンプト:smile
口を開けず、広角が上がった微笑みです。


クスッと笑う
- プロンプト:chuckle
少し口を開けて笑っているように見えます。


笑う
- プロンプト:laugh
口を開けて嬉しそうに笑います。


大きな口を開けて笑う
- プロンプト:laugh with open mouth
「laugh」(笑う)に「open mouth」(口を開ける)を入れると大きく笑います。
強調するともっと大きく口を開けるようになります。


歯を見せてニッコリ笑う
- プロンプト:grin
上の歯と下の歯をくっつけて、ちょっと得意げに笑います。


にやにや笑う
- プロンプト:smirk
- 口の形は「smile」(微笑み)と似ています角度がなく、少し細めた悪い感じの目になります。
強調するとどんどん悪い顔になっていきます。


意地悪な笑い
- プロンプト:evil grin
「grin」(歯を見せてニッコリ笑う)に「evil」(邪悪な)を付けて、意地悪そうな笑いを生成できます。
強調するとかなり意地悪そうな顔になります。


他にもいろいろと笑顔に関する英語を試してみましたが、上記の英語と比較して特徴が出なかったので、画像は割愛しました。
特徴を確認できなかった英語はこちらです。
「beam」(最高の笑顔・まぶしい笑顔)、「guffaw」(爆笑・大笑い)、「bitter smile」(苦笑い)、「fake smile」(愛想笑い)、「sneer」(冷笑・あざ笑う)
嬉しい表情のプロンプト
嬉しい表情のプロンプトを使うと笑顔と同じような画像が生成されます。
基本的には嬉しい感情のときは笑顔が出るので当たり前と言えば当たり前ですが・・・。
「楽しい」「嬉しい」「幸せ」など、表情にするとあまり特徴がありませんが、嬉しい表情の検証結果をご紹介します。
楽しい
- プロンプト:enjoy
「smile」(微笑み)と同じ用に口を閉じて、楽しく感じている表情が生成されます。


嬉しい
- プロンプト:glad
「chuckle」(クスッと笑う)と似た感じで、口を少し開けた表情が生成されます。


幸せ
- プロンプト:happy
「enjoy」(楽しい)や「smile」(微笑み)との違いがわかりませんが、画像によっては満足していそうな感じがします。


満足する
- プロンプト:satisfied
「enjoy」(楽しい)や「smile」(微笑み)との違いがわかりませんが、画像によっては満足していそうな感じがします。


大喜び
- プロンプト:delighted
「laugh with an open mouth」(大きな口を開けて笑う)と似ていて、大喜びとまではいきませんが、かなり嬉しそうな表情です。


ウィンク
- プロンプト:one eye closed
英語だと「wink」ですが、AIイラストでは「one eye closed」(片目を閉じる)を使うとウィンクが生成されます。
「one eye closed」だけだとただ単に片目を閉じている表情になるので、プラスして「happy」(幸せ)などのプロンプトを入れるとより感情が伝わってくる画像になります。


恥ずかしい表情のプロンプト
恥ずかしがっている表情を検証してみました。
同じ恥ずかしいという感情でも、プロンプトによって少し変化が出ます。
表情 | プロンプト |
---|---|
はにかみ | nervous smile |
照れる(照れ屋) | shy |
恥ずかしい | embarrassed |
頬を赤くして恥ずかしがる | blush |
顔を真っ赤にして恥ずかしがる | nose blush |
慌てる(恥ずかしくて) | flustered |
はにかみ
- プロンプト:nervous smile
恥じらいを含めた笑顔になります。


照れる(照れ屋)
- プロンプト:shy
少し頬を赤くして照れます。


恥ずかしい
- プロンプト:embarrassed
少し唇を噛んだようになり、恥ずかしさを抑えている感じになります。


頬を赤くして恥ずかしがる
- プロンプト:blush
「shy」(照れる)よりも頬を赤くして恥ずかしがります。


顔を真っ赤にして恥ずかしがる
- プロンプト:nose blush
頬と鼻を真っ赤にして恥ずかしがります。
英語では「red in the face」と表現することもありますが、このプロンプトを入れると顔に赤いマークがついたりします。


慌てる(恥ずかしくて)
- プロンプト:flustered
「shy」(照れる)と表情が似ています。
この画像では「sweat」(汗)を入れて、慌ててる感じを出しています。


悲しい表情のプロンプト
「悲しい」「落ち込む」「がっかりした」のプロンプトを入れても表情はよく似ていますが、よく見ると少し違いがあります。
泣く表情は強調することによって涙の量を調整できます。
同じ恥ずかしいという感情でも、プロンプトによって少し変化が出ます。
悲しい
- プロンプト:sad
目元と口元に悲しい感じがでます。


落ち込む(落胆する)
- プロンプト:depressed
「sad」(悲しい)と似た画像になりますが、落ち込んでいるようにも見えます。


がっかりした
- プロンプト:disappointed
口がへの字になり、がっかりした表情になります。
画像によっては少し怒っているようにも見えます。


目に涙をためる
- プロンプト:tear up
涙が流れず、目に涙をためた状態になります。


泣く
- プロンプト:cry
強調すると涙の量が多くなります。


号泣する
- 呪文:sobbing
目から涙があふれるほど泣きます。


「sorrowful」(嘆き悲しむ)や「whimpering」(すすり泣く)のプロンプトも試してみましたが、他のプロンプトと変化がなかったので、割愛しました。
驚きの表情のプロンプト
AIイラストの驚きの表情は目が少し変化し、口の大きさが代わるぐらいのため、プロンプトによってそれほど変化はありませんでした。
表情 | プロンプト |
---|---|
驚く | surprised |
ショックを受ける | shocked |
唖然とした(ぽかんとした) | dumbfounded |
驚く
- プロンプト:surprised
口を開けて驚いた表情をします。


ショックを受ける
- プロンプト:shocked
「surprised」(驚く)よりも大きく口を開けて、ショックを受けています。


唖然とした(ぽかんとした)
- プロンプト:dumbfounded
口を少し開けて「えっ?」っという表情になります。


怒りの表情のプロンプト
怒りは表情の変化が出しやすいです。
強調すると怒り具合も変わりますので、ありえないほど怒らせることもできます。
怒ると顔が崩れる傾向にあるため、かわいい顔のままで怒らせるのは意外と難しいです。
不機嫌
- プロンプト:sullen
不機嫌な表情が出ます。


イライラする
- プロンプト:annoyed
「sullen」(不機嫌)と似ていますが、こちらの方が不機嫌度が上がり、イライラしている雰囲気が出ます。


にらむ
- プロンプト:glaring
目を細め、こちらをじっとにらんできます。


怒る
- プロンプト:angry
怒りながら何かを言っているような表情が出ます。


激怒する
- プロンプト:angry(強調)
英語で激怒するという意味の「mad」「raging」「incensed」「enraged」など、いろいろと試してみましたが、うまく出なかったので「angry」(怒る)を強調して、激怒の画像を作りました。
もっと怒らせることはできますが、あまりにも表情が怖くなり、かわくいなくなるので、これぐらいの怒りにしておきました。


不安の表情のプロンプト
何かを心配するような表情だったり、怖がる表情を検証してみました。
心配する
- プロンプト:worried
少し口を開けて心配そうな眼差しです。


緊張する
- プロンプト:nervous
「worried」(心配する)と似ていますが、こちらは口をギュッと閉じています。


怖がる
- プロンプト:scared
英語で「scared」は「怖がる」という意味ですが、迫真に迫るような表情はうまく生成できませんでした。
「terrified」(怯える)で試しても同じような画像が生成されます。


パニックになる
- プロンプト:panicking
「sweat」(汗)をプラスするとパニックになっている感じが出ます。


その他の表情のプロンプト
これまでご紹介した表情以外にも、まだまだAIイラストで使える表情のプロンプトがあります。
表情 | プロンプト |
---|---|
無表情 | expressionless |
真剣 | serious |
口を開ける | open mouth |
目を閉じる | closed eyes |
眠い | sleepy |
舌を出す | :p |
ドヤ顔 | smug |
酔う | drunk |
ワクワクする | excited |
あくびをする | yawn |
無表情
- プロンプト:expressionless
AIイラストでは表情のプロンプトを入れないと勝手に笑顔になったり、何かしらの表情が出るので、無表情にしたいときは「expressionless」を使います。


真剣
- プロンプト:serious
眉間にしわを寄せたような真剣な表情になります。


口を開ける
- プロンプト:open mouth
笑顔とは違い、口を開けるだけのプロンプトです。


目を閉じる
- プロンプト:closed eyes
両目を閉じます。
シチュエーションによって、眠っているように見えたり、笑っているように見えたりします。


眠い
- プロンプト:sleepy
眠そうな表情になります。
片目を閉じたり、両まぶたが落ちそうになります。
強調すると「眠い」というより、眠ってしまいます。


舌を出す
- プロンプト::p
舌をペロッと出します。
「tongue out」(舌を出す)だと単純に舌が出るだけですが、「:p」の場合はかわいらしさがあります。


ドヤ顔
- プロンプト:smug
目元と口元がうまい具合に「ドヤ顔」を表現しています。
自信満々といった表情です。


酔う
- プロンプト:drunk
いくら強調しても「酔っ払い」にはならず、「ほろ酔い」程度の画像が生成されます。


ワクワクする
- プロンプト:excited
「excited」はいろいろなシチュエーションで「興奮する」という意味がありますが、これを使うと「ワクワクする」といった感じの画像が生成されます。


あくびをする
- プロンプト:yawn
「あくびをする」と言っても「open mouth」(口を開ける)と同じような感じで、ただ口を開けるだけなので、「sleepy」(眠そう)と「tear up」(涙ぐむ)を入れると「眠そうであくびをする&涙ぐむ」という感じの画像が生成できます。
表情は「sleepy」を強調するごとに変わっていきます。
「tear up」を強調しすぎると泣いてしまいますので、強調しないほうがいいです。


今回はAIイラストで使える表情のプロンプトを8つの種類に分けてご紹介しました。
- 笑顔の表情
- 嬉しい表情
- 恥ずかしい表情
- 悲しい表情
- 驚きの表情
- 怒りの表情
- 不安の表情
- その他の表情
プロンプトが違っても同じように見える表情もありますが、このページでご紹介した表情を使い分けできれば、生成する画像にも感情が入り、魅力のある画像になりますので、ぜひ試してみてください。