AIイラストの場合、基本的には顔の向きや目線がカメラ(こちら)に向きますので、別方向を向きたい場合は、目線に関する呪文(プロンプト)を入れる必要があります。
このページでご紹介する画像には特に目線の呪文を入れていないため、すべてカメラの方向を向いた画像になっています。
AIイラストのカメラアングル
撮影するカメラの向きのことをカメラアングルと言います。
ここではAIイラストで使えるカメラアングルをご紹介します。
AIイラストのカメラアングル | 呪文 |
---|---|
正面から撮影するアングル | from the front |
上からの撮影するアングル | from above |
下から撮影するアングル | from below |
横から撮影するアングル | side angle |
後ろから撮影するアングル | back shot |
真上から撮影するアングル | overhead shot |
カメラを傾けて撮影するアングル | dutch angle |
被写体の視点で撮影するアングル | POV |
正面から撮影するアングル
- 呪文:from the front
被写体を正面から撮影するアングルです。
他に「from view」もありますが、これらの呪文(プロンプト)で正面のアングルが出ないときは、「face and body straight at the camera」(顔と身体をカメラに向ける)を使うと正面からのアングルが出るようになります。
正面から撮影するアングル
front view
上から撮影するアングル
- 呪文:from above
- 呪文:high angle
「from above」「high angle」はどちらも同じように被写体を上から下に向けて撮影するアングルです。
被写体が上目遣いになる傾向があります。
上から撮影するアングル
from above
high angle
下から撮影するアングル
- 呪文:from below
- 呪文:low angle
「from below」「low angle」は被写体を下から上に向けて撮影するアングルです。
AIイラストの場合(Stabele Difusionなど)、少し下から顔を撮影するアングルになることが多いです。
下から撮影するアングル
from below
low angle
横から撮影するアングル
- 呪文:side angle
- 呪文:side view
「side angle」「side view」は、被写体を横から撮影するアングルです。
AIイラストの場合、被写体がカメラの方を向くことが多いので、横顔を撮影したいときは目線に関する呪文を入れます。
「from side」でもOKです。
横から撮影するアングル
side angle
side view
後ろから撮影するアングル
- 呪文:back shot
- 呪文:back view
「back shot」「back view」は、被写体を後ろから撮影するアングルです。
AIイラストではカメラに背中を向けて、無理やりカメラの方を向くことがありますので、完全な後ろ姿の画像を生成したい場合は、目線に関する呪文を入れます。
「from behind」や「from back」でも同じようなアングルになります。
後ろから撮影するアングル
back shot
back view
真上から撮影するアングル
- 呪文:overhead shot
- 呪文:bird’s-eye view
「overhead shot」は、被写体を真上から撮影するアングルです。
鳥が空を飛びながら下を見るアングルのため、「bird’s-eye view」(鳥瞰図)とも呼ばれます。
画像のように寝ている女の子を上から撮影するときにちょうどいいアングルです。
真上から撮影するアングル
overhead shot
bird’s-eye view
カメラを傾けて撮影するアングル
- 呪文:dutch angle
「dutch angle」とは、カメラを水平にせずに、傾けて撮影するアングルです。
不安や恐怖を表現するときに使われるアングルと言われていますが、少し変化を加えた画像を作りたいときに使うといいかもしれません。
カメラを傾けて撮影するアングル
dutch angle
被写体の視点で撮影するアングル
- 呪文:POV
「POV」とは「Point of view」の略で、被写体の視点(主観視点・一人称視点)で撮影するアングルです。
AIイラストの場合は、自分(画像生成者)が被写体を見ているような視点になります。
被写体の視点で撮影するアングル
POV
AIイラストのカメラの構図
ここではAIイラストで使える構図、特に被写体を撮影する位置についての構図をご紹介します。
AIイラストのカメラの構図 | 呪文 |
---|---|
アップの構図 | close up |
かなりアップの構図 | extreme close up |
胸あたりから頭の構図 | upper body |
膝や腰から頭の構図 | cowboy shot |
腰から脚の構図 | lower body |
身体全体が入る構図 | full body |
アップの構図
- 呪文:close up
「close up」は被写体、主に顔をアップで撮影するときに使う構図です。
被写体の表情や感情を伝えやすいです。
「close up of ◯」の「◯」にアップしたい部分を入れることもできます。
アップの構図
close up
かなりアップの構図
- 呪文:extreme close up
「extreme close up」は「close up」よりも、さらに被写体の顔をアップにします。
「close up」と同じように「extreme close up of ◯」の「◯」にアップしたい部分を入れるとかなりカメラが近づいた画像になります。
かなりアップの構図
extreme close up
胸あたりから頭の構図
- 呪文:upper body
- 呪文:bust shot
「upper body」(上半身)、「bust shot」(バストショット)は被写体の胸あたりから顔までの構図です。
「portrait」(ポートレート)でも似たような構図の画像が生成されます。
胸あたりから頭の構図
upper body
bust shot
膝や腰から頭の構図
- 呪文:cowboy shot
「cowboy shot」は、AIイラストでよく使われる構図です。
膝または太ももから頭までの画像が生成されます。
「knee shot」とも言いますが、実際に画像生成AIで生成すると膝が強調された画像が生成されることがあります。
「cowboy shot」だけでうまくこの膝や腰から頭の構図が生成できない場合は、「knee shot」も一緒に使ってみるのもありです。
膝や腰から頭の構図
cowboy shot
腰から脚の構図
- 呪文:lower body
顔は入れたくないなど、腰から脚だけにしたい場合に使える構図です。
腰から脚の構図
lower body
身体全体が入る構図
- 呪文:full body
- 呪文:full shot
「full body」や「full shot」を使うとポーズに関わらず、全身が1つの画像に入ります。
解像度が小さいと絵が破綻することがあります。
呪文
full body
full shot
「long shot」(被写体より背景を大きくする構図)、「wide shot」背景全体が入る構図は、Stabele Difusionの複数のモデルで試してみましたが、思った通りの画像が生成できませんでした。
七海のやり方が悪いだけなのかもしれません。
「long shot」や「wide shot」でうまく画像が生成できたら、こちらで追加します。
今回はAIイラストで使えるカメラアングルとカメラの構図に関する呪文(プロンプト)01をご紹介しました。
カメラアングルや構図を変えるだけで、魅力的な画像ができるようになるので、ぜひ試してみてください。